週末に副館長から「そろそろ日記書いてください」と催促されました。
日記とは日々の出来事や行動を記録するものなのに、
すでに、この甘辛日記は日記ではなくなっています。
その点はどうかご容赦を。
せっかく甘辛日記というタイトルなので、今日はスイーツにちなんだ話を。
小学1年生の時、週に1回書道教室に通っていたときのこと。
3時になると、お隣りの家からケーキやクッキーを焼く甘~い香りが漂ってきます。
硯の墨の香りよりも強烈に私の鼻に届いてきたのです。
甘い香りが届くたびに、そのうちの子になりたいと思っていました。
そして、将来は子どもにケーキを作ってあげられるお母さんになりたいとも…。
でも、ケーキ屋さんになりたいとかケーキ職人になりたいという夢を持ったことはありませんでした。
やれやれ、そのころには既に「女の子は当然お母さんになるもの」と刷り込まれていたというわけです。
スイーツ好きは、大人になっても変わることはなく、
大学時代からあちこちの美味しいスイーツを探し求めては出かけていました。
尤も、大学は食物学科だったこともあるのですが…(まだジェンダーの呪縛真っ最中)
社会人になって、行動範囲が広がると、その楽しみは増えるばかり。
今でこそ、スイーツ男子という言葉もありますが、
その頃はまだ「スイーツ=女子が食べるもの」という空気感が漂っており、
スイーツ好きの同僚男子から「オレ、パフェ食べたいから、メニューで隠してて」と言われて
そのお手伝いをしたこともありました。
今は堂々と男性もスイーツ好きを公言できる時代。
先月下旬、静岡市駿河区出身の30代のパティシエールがパリで仏料理店を営み、
「ミシュランガイド」現地版で一つ星を獲得し、
食の都で存在感を放っているという記事が地元紙に掲載されました。
パティシエールになるだけにとどまらず、レストラン経営者になり活躍されているというわけです。
選択肢が広がるって素敵なことです。