まだまだ収束が見込めない新型コロナウイルス。
緊急事態宣言下で貸室が利用休止となっていた当館でも、
6月上旬から、徐々に制限を緩和しながらの利用再開をしてきましたが、
こうした事情から施設の利用率は低空飛行です。
一方、コロナの影響で、学生さんたちはいつもの年より短い夏休み。
Go To トラベルキャンペーンが繰り広げられていても、
自粛ムードで外出もはばかられる日々。そのうえ、この酷暑はいつも以上。
先週木曜日のこと、出勤直後のスタッフが
「こんなに暑かったら、学生さんたち大変だよね」と言ったひとことがきっかけで、
急遽、女性会館に自習室を開設することにしました。
貸室は確保できるし、あとはスタッフがついて、感染症対策ができれば問題ないと判断。
急なことではありましたが、今週17日(月)から21日(金)の間、
「学生のための集中自習室」として、朝9時から夕方5時まで、
女性会館の一番大きな集会室を開放することに決めました。
スタッフは2時間交替で、会場に行き、利用者をお迎えします。
前館長も前々館長もボランティア参加。
検温して、手指消毒を促し、自分が使いたい机やいすは自分で消毒してもらうというスタイル。
実は、今、自習室でこの日記を書いています。
突然決めたことなので、利用者は多くいませんが、
今も中学生と高校生の受験生姉妹が仲良く数学の勉強をしています。
学生さんが持ってきた三角関数の教科書を横目で見ながら、
「サイン・コサイン・タンジェント」という言葉だけは覚えていることに、
懐かしさと共に、自分がまじめに勉強に取り組んでいなかったことを反省するこの時間。
学ぶことは自分の選択肢を広げることになるなんて、当時は思いつきもしませんでした。
「女性は結婚して、家事や子育てをして夫を支えるのが仕事」と思い込んで(洗脳されて)いましたから。
時代は変わりました。でも、まだまだ女性の活躍が少ない分野もあります。
女性会館では、来月、未来を担う女の子たちに贈る「先パイ女子の文理選択」を開催します。
理系の学部で学ぶ大学生の経験談を聞ける数少ないチャンスです。ぜひご参加を。

