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袖掏り会うも多生の縁…

雨上がり、デパートの駐車場で車の出てくるのを待っていたときのこと。パンやスイーツの入ったたくさんの荷物を手にしていた女性が、「どれも人にあげるものなのよ」と話しかけてくれました。引き込まれそうな笑顔です。
「孫自慢ならぬ、おばあちゃん自慢、見てくれる?」とバッグから取り出したのは110歳で亡くなったというお祖母様の写真でした。薄紫の和服やドレスをまとった美しい姿です。「99歳のお祝いで撮ったのよ」。聞けば、この方は孫に当たるそうで70歳。自分の母親は90歳でご健在だそうです。立ち話で名前を伺う時間もなかったけれど、高齢社会の味わい深い側面を教わった思いでした。
縁と言えば、2002年の日韓ワールドカップの際、親しくなった韓国のファミリーがいます。韓国で日本語を教えていた友人の知り合いで、チェジュ島での試合のチケットを取ってくれ、その後、静岡に来てくれたり、ソウルに招かれたり、遠くて近い関係が続いています。東日本大震災では、真っ先に心配の電話をくれました。義理堅く、優しい心根の方々です。
「縁」に恵まれるのは、一瞬の触れ合いもあれば、持続的な交流で育まれることもあり、どこに転がっているか分かりません。でも人生を面白くしてくるのは、こうした思いがけない縁のような気がします。スタッフから「いい加減」と評される私の、ほぼ間違いのない実感です。

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