夏の終わりに
女性会館では8月末、大学生のインターン・シップ、中学生の職場体験学習で2人ずつ受け入れました。大学生は2人とも女性学やジェンダー論を学んでいるということで飲み込みも早く、頼もしい働き手になってくれました。
研修の仕上げに、講座の企画とチラシ作りのワークをやってもらったのですが、一人は同じ講座のチラシを男子向けと女子向けに2タイプ作るアイデア、もう一人は地域の防災訓練の日を利用して女性の視点の防災講座を実施するというアイデアで、大いに参考になりました。好奇心いっぱいの若い人がいると、職場も俄然、活気づきます。
中学生の職場体験学習は2年生。図書コーナーの仕事が希望でした。書架整理や返却本の手入れなど手間のかかる仕事に一生懸命な姿に、担当職員も私もつい母親目線になってしまいます。中学生の命が奪われる悲しい事件があっただけに、「危険を察知して身を守る力も大事。自分を大切にしてね」と話しかけていました。
9月から始まる長期講座の開講も迫っています。「私らしく働く! キャリアデザイン講座」を担当する職員は、成立したばかりの女性活躍推進法案に関する情報収集に追われました。数値目標設定などを義務づける法律ですが、新聞報道では、働く女性の約6割が非正規雇用という現実に応えていないと批判も目立ちます。普通の女性が活躍できるような環境整備に何が必要か、講座の中でも一緒に考えていけたらと思います。
大学生インターン・シップ 講座の企画とチラシ作りのワーク発表の様子