温かな言葉がつらなる展示は、静岡市内の高校生1年生からのデートDV防止のメッセージカードです。「女性への暴力をなくす運動」期間(11月12~25日)に先立つ5日、県立静岡城北高校で女性会館が実施した出前講座を受講した生徒さんたちが書いてくれました。
運動のシンボルカラーは紫(パープル)。女性会館でもパープルリボンプロジェクトの一環として、今年は、この期間、2階ギャラリーにデートDV 防止のパネルや「しずおかQuilt21」の皆さんのキルト作品を展示しています。
ぜひとも見ていただきたいのは、この高校生のメッセージカード約300枚。これまで出前講座は市内の大学で実施してきましたが、もう少し若い、多感な時期に聞いてもらいたいとの希望が実現しました。「壁ドンバーンはDVやで」「恋愛を美化しすぎない」などというメッセージもあります。講師の伊田広行さん(立命館大学非常勤講師)の話をしっかりと受け止めた一枚一枚です。
DVは中高校生、大学生など若者の間にも起こります。大好きな相手を独占したいという思いから、携帯をチェックしたり、自分以外の交友関係を制限したり、相手への束縛につながっていきます。そうした行動を美化する漫画やテレビドラマが多いのも現実です。「DVは相手の成長の機会も奪ってしまうものだよ」(伊田さん)。将来へ夢を羽ばたかせる高校生に響いたことと思います。

