赤ちゃんを抱えて9時半からの開講式に来てもらえるだろうか。子ども室の受付はスムーズにできるだろうか。心配は杞憂でした。参加者の多くが早めに来て一時保育に預けてくださり、講師の大崎麻子さん(関西学院大客員教授)の話に耳を傾けてくれました。
講演のタイトルは「女の子の幸福論」。国連開発計画(UNDP)ニューヨーク本部に勤務した経験と現在の活動を中心に進みます。専門とする「ジェンダー平等と女性のエンパワーメント」の重要性について、最新の国際議論、日本のデータを交えて2時間みっちり。一般も含めて約50人の参加者は、企業から派遣された人、妊娠中の人など20~30歳代が多く、会場全体に学びたい、吸収したいという熱気が溢れました。
現在、政府が強調する「女性の活躍」は成長戦略の一つですが、ジェンダー平等が進んでいるヨーロッパ諸国でも、きっかけは不況を乗り越える方策だったそうです。ジェンダー平等社会の実現には、女性たちが「知って」「繋がって」「声」をあげていくことが必要だと大崎さんは説きます。そのためには、私たちのような男女共同参画推進拠点施設の果たす役割が欠かせないとも。
そうだ、HPに掲げた「みつける」「ふみだす」「わかちあう」ではないか。受講生や大崎さんにはっぱをかけられました!
