今回は、対象を働くシングルマザーとそのお子さんたちに絞り、日ごろ多忙なママたちが別室で香りに包まれている間、子どもたちには食事作りを学んでもらい、生活自立につなげようという企画です。
レシピは講師の管理栄養士・青野真奈美さんが試作を重ねて完成させ、当館スタッフの子どもたちも参加してリハーサルをするなど入念に準備を進めました。アロマリラクゼーションの講師は、フェミニストカウンセラーでもある萩山瑞穂さん。
さらなる工夫は、市内の中学生に無償で勉強を教えている「学習支援ネットワーク」の大学生にアシスタントとしてかかわってもらったこと。子どもたちと距離が近いだけに、にぎやかで楽しい料理実習となり、昼食後の希望者向け宿題チェックも好評でした。
ウズラ卵のスコッチエッグ、温野菜サラダともに、フライパンを使って蒸す失敗の少ない料理法です。子どもにエスコートされて食工房に入場したママたちの驚きの顔、「おいしいね」と目を細めた母子の笑顔を見てみて、こちらも胸が熱くなりました。
この日は、障がいのあるお子さんのママ、自身が視覚障がい者のママも参加され、スタッフ一同、さまざまな状況や立場にいる「働く女性」を支援していく工夫や配慮の重要性を痛感した一日でした。


