ふたりは同時に親になる(フタリ ワ ドウジ ニ オヤ ニ ナル)

タイトル ふたりは同時に親になる(フタリ ワ ドウジ ニ オヤ ニ ナル)
サブタイトル 産後の「ずれ」の処方箋(サンゴ ノ ズレ ノ ショホウセン)
種別 図書
編著者 狩野 さやか∥著(カノウ サヤカ)
出版社 猿江商会
出版年 2017.12
出版地 東京
大きさ 19cm
ページ数 235p
ISBN 4-908260-08-7
分類 599

子どもを授かった夫婦が産前に描く子育てイメージがほぼ一緒なのに対し、産後直面するシーンの捉え方にはギャップがあると著書は指摘します。授乳や睡眠不足などの身体の予想外のダメージ、無収入の不安や立場の低下など社会からの孤立感、命を預かる重い責任など、産後の女性が放り込まれる「劇的な環境変化」が新米ママを苦しめます。一方、新米パパも、昨今はイクメンが注目されてはいるものの、データからは育児・家事に積極的に関われない現実が見えてきます。育児休業取得を「イベント的な休暇」で終了し本来の「子育て戦力としての育休」からは程遠いケースも多く、「仕事で結果を残すことが最大の責任」として、育児や家事への優先順位を下げ、「育児や家事はやっぱり女性の仕事」という根強い感覚もあるようです。

環境の大激変にさらされているママと、それに気づけず、自身の変化も少ないパパの立場が「ずれ」を生む。そんな事情が、夫婦間の愛情が著しく冷めてしまう「産後クライシス」状態を引き起こすことに。この「ずれ」を最小限にするための方法が分かりやすく紹介されています。随所に夫婦の心情を示すイラストが挟まれ、理解を促します。

「大変そうだから手伝う」というスタンスを取るパパがいます。でも、ママが欲しいのは応援ではなく、お互いに初心者として育児・家事ともに立ち向かう「仲間」であり、一緒に考え悩む「チームメイト」です。この子育てチームには家庭の状況への理解と共感が不可欠だと説いています。夫婦がチームで育児・家事を協業して自分たちなりのスタイルをつくっていくための秘訣もふんだんに示されています。パパの「ワンオペ育児・家事体験」で共感力をアップさせる、などが一例です。

また、お互いが歩み寄るため「ふたりの親イメージ」に関わる固定的性別役割分担意識を確認し合い、お互いの痛みを知ることが大切だそうです。本著は「子どもを授かり、ふたり同時に親になる」という当たり前の現実を、もう一度考え直すきっかけとなる本です。(狩野直子)

 

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