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大事な荷物は持ち手を増やして

せっかく開いた梅の花が、昨夜来の嵐で散ってしまいました。でも、地面を見れば球根の花蕾が膨らんで、確実に春の準備が進んでいます。

第13期アイセル女性カレッジも、3月4日の修了式を目指して追い込みに入っています。1月は2講座、2月は「社会保障と税制」「財務知識の超基礎」「『交渉学』入門」の3講座とハードな日程でした。土曜日の午前中といえば、仕事疲れを癒やしたり家事や家族サービスに使ったりしたい時間。その貴重な時間を割いて受講してくださる皆さんの心意気が、毎回、会場を満たします。

1月に講師を務めてくださった経営者のお1人が、「皆さん、意欲的で目の輝きが違う。これでは男性社員が負けてしまう」と言ってくださいました。しかし、職場の現実はそう甘くはありません。日本では、昔ながらの「男性は仕事、女性は家庭」という性別役割分担意識が根強いこと、長時間労働を高く評価する企業風土があることなど、残念ながら男女が同じ土俵に上がっているとは言えません。

もやもや考えていた折、元『日経WOMAN』編集長の野村浩子さんの近著「女性に伝えたい 未来が変わる働き方」(KADOKAWA)に、絶妙な表現を見つけました。第一章の「仕事と子育て両立編」の中で、家事・育児のアウトソーシングに抵抗のある日本人女性の社会的背景を挙げて、「海外の女性とも競争しなくてはいけない時代になっているのに、日本人女性だけが重い荷物を背負って『よーいどん』で走るようなものだ。」と。この場面では海外の女性と比較していますが、職場の男性との比較でも同じかなと思うのです。

女性だけが仕事も家事も子育ても、というのでは力尽きてしまいます。家族の世話や家事も大事な仕事。だからこそ、持ち手は多いにこしたことはありません。

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グルーワークで活発に意見を交わすカレッジ生

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