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「男女共同参画・多様性配慮の視点」で防災力UP

防災に「男女共同参画・多様性配慮の視点」が重要だという認識が、ここ1、2年の間に急速に広がっているように思います。そして、その波が女性会館にも押し寄せています。

というのも、今年度前半に男女共同参画の視点に立った防災講座の相談や依頼が集中したからです。市職員向けの出前講座に加えて、7月には地域防災の入門講座を葵区地域福祉推進センターと共催することができ、今週末の9月10日には静岡大学の地域連携プロジェクトの一環として「当事者の声が生きる災害支援セミナー」を共催します。

実は、3年前から静岡大学の池田恵子教授(減災と男女共同参画推進研修センター共同代表でもある)に講師をお願いし、当館を利用している男女共同参画団体の皆さんと一緒に地域防災を考えるワークを実施してきました。団体ごとに災害時に想定される困難や支援活動の可能性などを点検し、その結果を他の団体と交流し合うワークです。

自分たちの強み、弱みを客観的にとらえることができるだけでなく、他団体の力を借りたり自分たちが貸したりするイメージが描きやすくなるのが、このワークの特長。女性会館を中継点とした緩やかなネットワークの構築もめざすところです。支援されるだけでなく支援し合う、そんな「共助」の関係づくりが注目されたのかもしれません。

過去の大災害の経験から、避難生活においては性別、立場別に災害時の困難が異なることが分かってきました。乳幼児や妊産婦、高齢者、障がいのある人、性的マイノリティー、外国人など配慮が必要な人もいます。10日は、自らも被災しながら、高齢者、子ども、女性など多様な立場の人に寄り添い、支援活動を行ったリーダーを東北からお招きします。災害への備えについては私たちも課題山積ですが、今できることを改めて確認したいと思います。

写真は7月27日開催の地域防災入門講座「男女双方の視点で災害に強い地域づくり」の様子

 

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