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正社員消滅(セイシャイン ショウメツ)

書名 正社員消滅(セイシャイン ショウメツ)
種別 図書
編著者 竹信 三恵子∥著(タケノブ ミエコ)
出版社 朝日新聞出版
出版年 2017.3
出版地 東京
大きさ 18cm
ページ数 237p
ISBN 4-02-273710-6
分類 366.21

「就職・転職相談」「キャリア相談」の現場で、来談される人々の価値観に触れる機会が多い。人それぞれ環境が違うのだから多様な価値観があるのが当たり前。同じような経験をしていても、それを喜ぶ人もいれば、悲しむ人もいる。しかし、雇用形態の理想だけはなぜか皆一様に正社員至上主義。

「どうしても正社員になりたい」と希望を抱くのはよいが、中には「正社員になれない自分はダメなんだ」と自罰的だったり、家族に「正社員じゃないと一人前と認めてもらえない」という悲壮な想いが隠れていることがある。それとは逆に、正社員として働いている人でも、会社の存続が不安視され非正規社員よりも給与がぐっと低い場合もある。しかし、「転職して非正規になったら困るから踏み切れない」と言う。こんな話を聞くと、雇用形態が身分制度のようだと私は感じる。安心して生活できる働き方って何だろうと思う。

それほどに皆がなりたいと願う正社員が消滅するという衝撃のタイトルである。本書では、既に正社員が減った労働職場の現状や、正社員の定義が変化し正社員、非正社員両方の働き方が過酷になっている様子が多くの事例で紹介されている。私が最もショックを受けたのは、「働き方改革」路線の内実である。「労働者が働きやすくなるように」という提案が、なぜか「解雇しやすい労働者(正社員)づくり」にすり替えられていく。

筆者は言う。「他の働き手の労働条件の悪化を放置すると、いつかは自らの働き方の劣化を招き寄せる」。他人事だとのんきに構えているうちに、労働者全体がおとしめられるというのだ。それは人間の尊厳にもかかわる問題である。今働いている人にも働いてない人にも、ぜひ自分事として読んでいただきたい。(萩原美栄子)

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