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家事労働ハラスメント(カジロウドウ ハラスメント)

書名 家事労働ハラスメント(カジロウドウ ハラスメント)
副書名 生きづらさの根にあるもの(イキヅラサノ ネニ アルモノ)
種別 図書
編著者 竹信 三恵子∥著(タケノブ ミエコ)
出版社 岩波書店
出版年 2013.1
出版地 東京
大きさ 18cm
ページ数 238p
ISBN 4-00-4314493
分類 366.38

アベノミクスの効果が巷を賑わしている中、一方で女性や子ども、高齢者の貧困が表面化し、問題となっている。また、非正規雇用の問題は男性にも及び、働きづらさ、生きづらさをかかえている人が増加している。著者は、この苦しさの原因が、「家事労働ハラスメント」によるものだとして、さまざまな角度から検証している。
 「家事労働ハラスメント」とは、家事労働を正当に評価せず貶めて、労働時間などの設計から排除し、携わる働き手を忌避し買いたたく行為であるという。家事労働のため正社員の職を辞めざるを得ず、再就職も難しい女性。法に守られず、簡単に解雇される派遣社員。家事や育児のために低賃金のパートで働く女性。夫が低所得なのに保育所不足等のため外で働けない「貧困専業主婦」。自立支援対象外とされ、家庭内にとどまる「家事手伝い」の独身の女性若年無業者。「一生懸命働いているのに、なぜ苦しいの?」「家事や育児って悪いことなの?…」こんな思いを抱かせ、多くの女性を生きづらくさせている「家事労働ハラスメント」の実態がよくわかった。
 「だれでもできる簡単な仕事」「夫に養われているから安くてもいい」という家事労働の蔑視はその延長とみなされる介護や保育、サービス業などの「ケア労働」の低評価につながる。低賃金や労働条件の劣悪化などは、家事労働から遠かった男性の労働にも影響しているという。このような背景には、家事労働を評価せず「ないもの」とする法律や政治の動きがあることを、実例を挙げ問題視している。
 著者はこの問題の解決には、「家事労働の公正な再分配」が必要と言っている。本書に事例として示された静岡市女性会館の「若年未婚女性の就労支援講座」の取り組みも有効だと思う。「家事労働ハラスメント」という言葉が一般化し、だれもが自分の問題として家事労働の価値を考えるようになればいいと願う。(狩野直子)

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