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女たちの避難所(オ ンナ タチ ノ ヒナンジョ)

書名 女たちの避難所(オ ンナ タチ ノ ヒナンジョ)
種別 図書
編著者 垣谷 美雨∥著(カキヤ ミウ)
出版社 新潮社
出版年 2017.07
出版地 東京
大きさ 16cm
ページ数 362p
ISBN 4-10-126952-8
分類 913.6

本書は2014年12月に刊行された「避難所」を改題し、この夏、文庫化された作品である。冒頭から東日本大震災直後へと時間が引き戻され、まるで避難所に居合わせたように「そうそう」とうなずき、「えっ、そんな」と怒り、不安に「ぞわぞわ」と共振しながら読み進んだ。

主人公は、濁流にのまれながら九死に一生を得た55歳の椿原福子、乳飲み子を抱えた28歳の漆山遠乃、行方不明の息子を探す40歳の山野渚の3人。それぞれ別の場所で被災するが、福子が助けた少年が渚の息子だったこともあり、たどり着いた避難所で出会う。

そこでは「絆」の一声で仕切り用のダンボールが使えず、若い遠乃は男性の性的好奇心の目にさらされる。監視社会の息苦しさ、理不尽さに耐えかねて、福子たちは立ち上がるが…。仮設に移ってからも苦難は続く。義援金を外車購入やパチンコに使い切った福子の夫、嫁の遠乃を支配しようとする義父と義兄、やっと得た仕事もリストラの憂き目に遭うシングルマザーの渚。3人の言葉が胸に迫る。日本の社会は女の我慢を前提に回っているのだと。震災があったからではなく、男尊女卑も、若い人が年寄りに遠慮して物が言えないのも、震災前からだったと。

本作は小説の形をしたドキュメンタリーでもある。刻々と変化する過程で主人公が遭遇する困難や感情の波は、仙台や盛岡の男女共同参画センターで聞いた実際の話と重なった。一方で、3人が力を合わせ未来へ踏み出す結末は、現在の私たちへのエールとして響く。私自身は肝っ玉母さんの福子のファンになった。(川村美智)

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