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台湾少女、洋裁に出会う(タイワン ショウジョ ヨウサイ ニ デアウ)

書名 台湾少女、洋裁に出会う(タイワン ショウジョ ヨウサイ ニ デアウ)
副書名 母とミシンの60年(ハハ ト ミシン ノ ロクジュウネン)
種別 図書
編著者 鄭 鴻生∥著(ジュン ホンシュン)
出版社 紀伊国屋書店
出版年 2016.9
出版地 東京
大きさ 18cm
ページ数 268p
ISBN 4-314-01143-3
分類 289.2

1918年、ある少女が台湾で生まれた。実家の商店の経営は苦しく、彼女は中学進学もかなわず、店番ばかりの生活に退屈していた。そのような日常で少女を魅了したのは、商品を入れる紙袋。それは日本で発行された「主婦之友」や「婦人倶楽部」などの廃棄物で作られており、最新スタイルの洋服や細密な製図が載っていた。彼女はたちまち魅了され、洋裁を学ぶことを決意したのだった。

日本語は読めないながら、雑誌の切れ端から手さぐりで洋裁を始め、日本人の経営する洋装店で縫い子となって腕を磨いた。日本に留学してさらにハイレベルのデザインや技術を学んだ彼女は、歴史の大きなうねりに翻弄されながらも、洋裁学校を開校し、多くの台湾女性に洋裁を教えていった。

この本には、政治体制の変化、経済発展によって都市化する台湾社会を背景に、60年にわたる彼女の洋裁人生が書かれている。著者はこの女性の息子であり、母親や懐かしい台湾の街並みへの愛情が伝わってくる。

この洋裁の歴史は、日本のそれと重なる。私は読みながら、自分の母親の若い頃を思い出していた。小さい私と弟を連れて洋裁教室に通い、何枚も洋服を作ってくれた母。元は日本舞踊などを教えていたが、転勤族の父親との結婚で不可能となった。不慣れな料理を覚えることから始めて、子育てをし、洋裁を学んでいったのだ。私が学校から帰ると、母は台所で三味線の稽古をしていた。今になって考える。あの時、母は何を思っていたのだろう。

年始にあたって、自分や母親、または子ども世代の人生について思いを馳せながらの読書も良いかもしれない。より良い人生へのヒントを与えてくれる本は、図書コーナーのあちこちで待っているのだから。(田嶋三恵)

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