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佐々木静子からあなたへ(ササキ シズコ カラ アナタ エ)

書名 佐々木静子からあなたへ(ササキ シズコ カラ アナタ エ)
副書名 女のからだと医療・性暴力・人権(オンナ ノ カラダ ト イリョウ セイ)
種別 図書
編著者 佐々木 静子∥著(ササキ シズコ)
出版社 教育史料出版会
出版年 2015.9
出版地 〔東京〕
大きさ 19cm
ページ数 262p
ISBN 4-87652-534-8
分類 495.04

1980年、病院が利益を上げるため、1300人以上の女性に子宮や卵巣などの不必要な摘出手術を行なっていた「富士見産婦人科病院事件」に佐々木靜子さんは、産婦人科医として関わり多くの被害女性を支えました。 さまざまな分野で 関わった機関やグループの会報、雑誌などに書かれた文章をまとめた本書では、その後の精力的な活動の様子や女性医療に対する思いを窺い知ることができます。

佐々木さんは、事件の背景に、チェック体制がないことや、病気を100%医師にお任せする習慣、自分自身の身体に対する無関心などがあると考え、医師と患者の関係を見直し、女性が妊娠、出産、避妊、手術などに主体的に関わる重要性を指摘しています。また、子宮摘出に関しては、大事な臓器のひとつである子宮が「御用済み」扱いされ「いらない臓器」と言われる理由に、男性の価値観や男性がつくった産婦人科医療が関係していることを看破しています。科学的客観的であるはずの医療がジェンダーに大きく影響されていたことに愕然として、女性の立場に配慮した医療、性差医療の必要性を早い段階から説いています。1991年「地球と子宮にやさしい」まつしま病院を開設し、理想の産婦人科医療を実践していくかたわら、女性への暴力が、女性が健康を損なう大きな原因のひとつでありながら、医療が関わってこなかったことに衝撃を受け、女性の性暴力被害の問題に精力的に取り組みはじめました。院内研修、被害者への医療支援、NPO法人を立ち上げ、「性暴力被害者支援看護職」の養成にも力を注ぎました。

2013年6月に亡くなられた佐々木さん。その半年前、女性会館の第10期女性カレッジでの「女性の視点に立った医療・健康支援」の講義で、女性の健康について、自分の身体にきちんと向き合うこと、自己決定や正しい医療情報を見極めることの大切さなどを、優しい言葉で力強く教えていただいたことが思い出されます。(狩野直子)

 

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