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ミボージン日記(ミボージン ニッキ)

書名 ミボージン日記(ミボージン ニッキ)
種別 図書
編著者 竹信 三恵子∥著(タケノブ ミエコ)
出版社 岩波書店
出版年 2010.12
出版地 東京
大きさ 19cm
ページ数 207p
ISBN 4-00-024861-7
分類 367.4

筆者の竹信三恵子さんは、昨年3月に朝日新聞を退職するまで、記者として労働問題や女性問題に熱心に取り組んだ人である。事故で突然、同じ新聞記者であった夫を亡くし「未亡人」となった。「未亡人」と書くと、夫が亡くなったのに、まだ亡くなっていない人という意味になる。あまりにも差別的、否定的な言葉である。だから、大切な人をいまだに忘れていない人は「未亡人」ではなく「未忘人」(ミボージン)だと筆者は言う。
あとがきに、「この本は、世界の半分をなくした人間がヤケクソで書きつづった、ヤケクソな自己観察記録です」とあった。夫が亡くなっただけではない。世界の半分がなくなったのだ。その言葉に喪失感の大きさがうかがえる。
新聞社という男中心の社会で働き続けること、それがどんなに大変なことだったか想像に難くない。そんな筆者の「ソウルメイト」だった夫を失った気持ちを率直につづっている。死後3年経って文章にすることで悲しみをしっかり外に出し、せきとめないことで、筆者は自分の気持ちを整理しているように思われる。
しかし、本書はそれだけでは終わらない。新聞記者らしく、ひとり親家庭の格差や厳しさも書かれている。ひとり親には「男次第ひとり親ランキング」が存在しているという。同じひとり親でも、死別(ミボージン)と離別は違う。離別には、「勝手に別れた」という自己責任論が出て、非婚には「人の夫をとった」「不道徳」などと言われることもあるという。同じひ
とり親でも、相手の男性との関係一つで格差ができると指摘する。
ミボージン力を駆使して、新しい一歩を踏み出した竹信さん。ミボージンではなくても、大切な人を失った経験がある人にぜひ薦めたい1冊である。(井藤喜美江)

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