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ハーフ・ザ・スカイ(ハーフ ザ スカイ)

書名 ハーフ・ザ・スカイ(ハーフ ザ スカイ)
副書名 彼女たちが世界の希望に変わるまで(カノジョタチ ガ セカイ ノ キボ)
種別 図書
編著者 ニコラス D.クリストフ∥著(クリストフ ニコラス D.)
出版社 英治出版
出版年 2010.1
出版地 東京
大きさ 19cm
ページ数 387p
ISBN 4-86276-086-9
分類 367.2

現在、東南アジアやインド、パキスタンなどでは、人身売買と強制売春が横行している。騙され誘拐されて売春宿に連れてこられた少女たちは監禁され、屈辱、強姦、脅し、暴力により抵抗の気力をくじかれ、「性奴隷」とされていく。現代には奴隷など存在しないと、思っていた私は、「実際に他人の所有物であって、多くの場合、所有者が罰せられずに殺すことができる」女性や少女が世界中で推定300万人いるという現実に驚愕した。
本書では、ピュリッツアー賞受賞の夫妻が、このような人身売買をはじめ、女性器切除、名誉殺人、集団強姦、産科瘻や妊産婦死亡など、女性であるがために受ける暴力や差別の現状を、誇張することなく冷徹な視点で伝えている。しかし、主題はこの現状を訴えることではない。当事者の少女や女性たちが、自分のおかれている絶望的状態から這い上がり、自立して環境や制度を変化させていく過程を詳細にレポートしている。教育によるエンパワーメントが、彼女たちの「現状から抜け出したい」という強い意志と行動力を支えているという。売春宿から救出され、援助機関からのわずかな資本金をもとに民芸品の店をもったカンボジア女性、貧困で夫から暴力を受けていたが、教育支援プログラムを受け、わずか2ドルから起業し夫を支えるまでに力をつけたアフリカブルンジの女性など、教育のおかげで事業を始め、自分やまわりの人たちの人生を変えた多くの女性を紹介している。西アフリカ諸国の「女性性器切除」の撲滅運動で、外国の援助団体の手法よりも、文化や伝統を尊重する地元女性たちによる草の根運動の手法のほうが効果を上げた事例からは、援助の方法について考えさせられた。
巻末の解説では、日本における人身売買や性産業、児童ポルノの問題を取り上げており、本書の現実が決して無縁の話ではないことを痛感した。(狩野直子)

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