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シニアシングルズ女たちの知恵と縁(シニア シングルズ オンナタチ ノ チエ ト エン)

書名 シニアシングルズ女たちの知恵と縁(シニア シングルズ オンナタチ ノ チエ ト エン)
種別 図書
編著者 大矢 さよ子∥編(オオヤ サヨコ)
出版社 大月書店
出版年 2018.11
出版地 東京
大きさ 21cm
ページ数 161,10p
ISBN 4-272-35044-5
分類 367.7

「シニアシングルズ」という語句が気になっていたにも関わらず、手に取ってからページを開くまで、実に3週間が経過してしまった。今まさに彼女たちが直面し、いずれ我が身にも降りかかるであろう切実な問題を直視する勇気が無かったのだ。だが、恐る恐る開いた先には年齢こそ違うが、何人も「わたし」がいた。

著者である「わくわくシニアシングルズ」は、希望のある心豊かな暮らしをつくりだしていこうという思いのもと、2014年から活動しているグループ。50代以上の中高年齢期のシングル女性が交流し、支え合っている。2016年に530人のシングル女性たちにアンケートを取り、そこから浮かび上がる課題をまとめたものが本書である。データのみならず、個々の経験が語られていることで、どこかの誰かの話ではなく「わたし」に置き換えて、少し先の未来に思いを巡らせることができる。また、今の「わたし」がどの場所にいるのか、立ち位置を確認することができる。

社会が「シングル」という選択を受け入れづらかった時代を、本書に出てくる女性たちはたくましく生きのびてきた。今でこそひとり親家庭であることは珍しくないが、シングルであることが生きづらさを生む社会の構造は変わっていない。未婚・離婚・死別と「家族の標準モデル」から外れた瞬間、生活苦、人間関係の貧困など、様々な課題が目の前に現れる。その課題を一人で乗り越えるのではなく、人とつながり、経験を分かち合い、知恵を出し合って、より良い解決策を見いだせたらどんなに心強いだろう。

自分自身も40代半ばになって、両親の介護が視野に入ってきた。今まさに介護の現場にいる‶シニアシングル″たちは「ひとり」ではない。ひとりになってからこそつながりが生まれ、その中で人に頼り、頼られながら生きている。そこからまた、その先の人生に希望を見出すことができる。本書の中のシニアシングルたちを知ったことが、人生の折り返し地点にいる自らの給水になったのは言うまでもない。(月川 涼子)

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