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つみびと(ツミビト)

書名 つみびと(ツミビト)
種別 図書
編著者 山田 詠美∥著(ヤマダ エイミ)
出版社 中央公論新社
出版年 2019.5
出版地 東京
大きさ 20cm
ページ数 366p
ISBN 4-12-005192-0
分類 913.6

本書は大阪二児置き去り死事件をモチーフに書かれた小説である。大阪二児置き去り死事件とは、幼い子ども2人が大阪市内のマンションに置き去りにされ餓死した事件である。事件のあった2010年事件発生当時、母親が風俗嬢だったことや、子どもを放置し男性と遊びまわっていた様子をSNSにアップしていたことなど、連日マスコミによってセンセーショナルに報道された。

物語は、事件の当事者である蓮音、蓮音の母・琴音、蓮音の子どもたち(小さきものたち)、3者の視点で語られる。なぜ蓮音は幼い我が子を死なせてしまったのか。子どもたちには、母親の蓮音だけでなく、父親も祖父母もいたはずだ。彼らは何をしていたのか。同じマンションに住む人たちは異変に気がつかなかったのか。幼い子どもの餓死という残酷な結末に進んでいく経過は重く、つらく、読んでいて苦しかった。

母である蓮音も、その母の琴音も、自分の子を捨てた。その事実だけを取り上げれば、同じような行為に思われる。でも、逃げ出した琴音は子どもたちを死なさずに済み、すべてを引き受けた蓮音は子どもを死なせてしまった。犠牲になったのは何の罪もない「小さきものたち」。

本当の「つみびと」は誰なのか、筆者は問う。

蓮音母娘と周りの男たち、夫と姑。けして蓮音ひと

りの罪ではない。虐待の連鎖という一言では語れないと思う。子育ては母親ひとりがするものではないはずだ。痛ましい事件の深層に何があったのか、そして本当に罪深いのは誰なのか、ぜひ本書を手に取って考えてほしい。(井藤喜美江)

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