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すきな映画を仕事にして

書名 すきな映画を仕事にして

生きる途上での、さまざまな経験と出会いが歩む方向を示し、人生を彩ってゆく。著者の人生においては、学生時代の映画館通い、そして最初に就職した大手建設会社での女性差別の経験と、その後の女性解放運動との出会いが大きく影響している。

1950年、伊豆長岡町生まれ。大学卒業後に就職した会社を体調を崩して退職した彼女は、映画を配給するフランス映画社に就職。映画と関わる仕事で生きる人生が始まった。13年勤務した後、映画の配給や出版などを行う(株)パンドラを設立する。

女性用のオリジナル健康手帳『月日ノオト』や東京で働く女性や子育て中の女性のために役立つ情報を提供した『東京おんなおたすけ本』と『東京ママおたすけ本』の編集・発行。横浜市女性協会から依頼された女性の転職と再就職についてのビデオ製作。最初に配給した映画は、LGBTQの権利運動の象徴として知られ、凶弾に倒れたアメリカの政治家、ハーヴェイ・ミルクのドキュメンタリー。河瀬直美などの女性監督が世に出るきっかけも作った。常にマイノリティの目線に立つ仕事をしてきたことがわかる。良いと思った作品は、難しいと言われるものでも「日本で上映しよう!」と果敢に挑む姿がすがすがしい。その過程で右翼団体の脅迫や、5年も続いた嫌がらせの電話も屈することなく乗り越える。

本書には、文中にも巻末にも魅力的な監督名と作品名が並ぶ。この本を読んで、自分がいかに著者のおかげで沢山の心に残る映画に出会い、女性として助けられているのかを知った。今後もますますの活躍をと願っている。(田嶋三恵)

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