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きのう何食べた? 1(キノウナニタベタ? 1)

書名 きのう何食べた? 1(キノウナニタベタ? 1)
種別 図書
編著者 よしなが ふみ∥著(ヨシナガ フミ)
出版社 講談社
出版年 2007.11
出版地 東京
大きさ 18cm
ページ数 155p
ISBN 4-06-372648-0
分類 726.1

『俺たちに明日はない』という映画がある。1930年代に実在した二人組の銀行強盗ボニー&クライドの出会いから死までを刹那的に描いた。
この2人は男女だったが、ここで紹介する筧史朗&矢吹賢二は中年の同性カップル。「モーニング」で2007年に連載が始まり、単行本は現在15巻。43歳と41歳だった2人も律儀に年を重ね、52歳と50歳になった。
几帳面な倹約家で、他人に一切カミングアウトしない主義の弁護士の史朗と、大らかで楽天的だが繊細で優しく、一見の客にもすべてオープンな美容師の賢二。描かれるのはひたすら平凡な日常生活。時折、何かしら起きても、それはどこのカップルあるいは家庭でも起こる、小さなさざなみに過ぎない。淡々とした漫画である。帰りがけに買い物を済ませて帰宅した史朗が作る夕飯を、賢二の帰宅を待って向かい合って食べるだけ。めんつゆを多用し、月の食費2万5000円を目標に掲げる史朗の料理もまたありふれた簡単な家庭料理ばかり。しかし、一緒に暮らして10年になる2人は、いまだに、「夫婦」でも「家族」でもない。
そういえば、「何食べる?」「夕飯、何にしようか」、問うことはあっても、「きのう何食べた?」、私たちが振り返ることなど、ほとんどない。いつも、先のことに頭を悩ませ、過ぎ去った日のことなど真っ先に忘れ去る日々。夫婦や家族という枠組みに漫然とあぐらをかき、明日は当たり前にくるものと信じて疑わない。本当は、「明日」なんて誰にも必ずくるものではないのに。だけど、いや、だから、忘れてはならない。今日も、誰かと、あるいは一人で、ほっと食卓につき、おいしい夕餉を前にできた喜びを。ボニー&クライドは悲劇に終わったが、志朗&健二の夕飯の軌跡は、今日も、静かに確実に刻まれてゆく。 「きのう何食べた?」 (鍋倉紀子)

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