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がんばらない介護(ガンバラナイ カイゴ)

書名 がんばらない介護(ガンバラナイ カイゴ)
種別 図書
編著者 橋中 今日子∥著(ハシナカ キョウコ)
出版社 ダイヤモンド社
出版年 2017.3
出版地 東京
大きさ 19cm
ページ数 230p
ISBN 4-478-10171-1
分類 369

今の自分に言い聞かせるようなタイトルにひかれて手に取った。21年間、ひとりで3人の家族の介護を経験した著者だからこそ説得力があり、家族の介護に関わる者として共感できる部分も多い。各章のタイトルも「1人でがんばらなくていいんですよ」から始まり「仕事を辞める必要はないんですよ」「家族だからって辛抱しなくていいんですよ」と続き、その言葉だけでも気持ちが楽になる。

自分の気持ちや感情をうまく表現することによって、助けを求められたり、人とつながることができたりして、結果的に介護生活に展望が開けるということも改めて学んだ。例えば、家族や職場・地域の人には何が大変なのか具体的に説明することで助けを得られ、ケアマネジャーには感情に訴えてストレートにSOSを発信した方がより適切な支援が受けられるようになる。

一方で、自分のどうしようもない感情に「フタをしてはいけません」とも説く。ブログやSNSなどでもいいので、「愚痴や弱音を吐ける相手や場所をつくる」ことを勧める。親子関係にわだかまりを持ったまま親の介護をする人には、自分の中にある怒りや悲しみなどのマイナスの感情を無理に抑え込もうとすると爆発してしまうので、自分の気持ちを素直に「出す」ようにとアドバイスしている。

最後の章のタイトルは「自分の人生を優先していいんですよ」。介護を理由に進学や結婚、仕事をあきらめないでほしいという

著者の願いが込められている。特に女性の場合、家族の世話は女性の役割という古い価値観にしばられて、一人で進んで介護の役割を引き受けたり、親がその役割を期待してしまったりする傾向を危惧する。

これから介護生活が始まる人にも、すでに始まっている人にも心が軽くなる1冊である。(谷口年江)

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