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夫と妻、父と母ではなく“チーム”で

女性会館が運営する地域の女性人材バンク事業「Jo-Shizu(じょしず)メンターバンク」では、「メンターカフェ」と銘打って学校や団体、企業へのメンター派遣も実施しています。4月22日、メンター2人が、日本郵政グループ労働組合静岡連合協議会の「女性の集い」で講師を務めました。

同協議会女性フォーラム議長の鈴木治代さんが昨年秋にメンターバンクを体験し、「自分たちの集いでもやってみたい」と働き掛け実現の運びに。この日は鈴木さん自らが司会進行役となり、メンターの岡部弘子さん(民間企業に勤続28年目、夫の親との同居、看護も経験)、新間朋子さん(2児の母、育児休業を経てフルタイムで復帰したばかり)から、就労継続のヒントを引き出してくれました。

岡部さんは親の看護に直面したとき、「覚悟はしても、嫁だからといって1人で背負わないようにした。夫や夫の兄弟とローテーションを組み、実父のときは母と協力してさまざまな社会的サービスを使い、頼れる人はすべて頼った」と振り返ります。これを自分だけの体験にとどめないところが岡部さんの真骨頂。人事室勤務ということもあり、仕事と介護の両立支援に向けたセミナーを企画実施したそうです。

新間さんは、第1子の育休復帰に際して「すき間の仕事で貢献しよう」と決め、すべての書類を紙ベースからデータ保存に移して効率化に貢献。現在もA4の紙に自分の1週間の仕事と進行度を書き出して同僚にも「見える化」を図るなど具体的策を紹介しました。家族の協力に関する質問に、「夫と妻、父と母ではなく、チーム新間として役割分担している」と答え、拍手を浴びる場面も。

2人に共通しているのは「働く」を生き方の軸に据えて、周囲をよく見て工夫を凝らしている点でしょう。こうした身近な女性の知恵や工夫の蓄積・共有も「Jo-Shizuメンターバンク」に求められる機能かもしれません。またまた宿題が増えました。

JP
ライフイベントにどう臨んだか経験を話す岡部弘子さん(左)と新間朋子さん

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