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協働講座のありがたさ

「いい会になりました」。26日の協働講座第1回を終えて、静岡女性史研究会の大塚佐枝美代表からお礼の電話がありました。協働講座は、市民団体に応募していただき、企画のプレゼン審査を経て実現する講座です。
タイトルは「女性史講座―国境を越えて繋がるために 聞いて綴ろう あなたと私のライフヒストリー」。この日の講師は朝日新聞編集委員の大久保真紀さん。学生時代から中国残留邦人問題に関心を持ち、静岡支局に赴任していた1990年、中国東北部に静岡県出身の残留婦人を尋ね取材した体験や、93年に中国残留婦人12人が強行帰国した現場に立ち会ったこと、日本政府のいう「カリブの楽園」を信じてドミニカ共和国へ移住した人たちの苦難など、当時の記事や写真も紹介しながら進みました。
問題をキャッチする感覚の鋭さ、現場に赴き、苦しむ人の心の叫びを聴く真摯さと粘り強さ。記者魂が聞き手に迫ってくるような講演でした。
企画した静岡女性史研究会は、37年前に発足して以来、有名無名の女性達の聞き書きを続け、何冊もの本にまとめています。大久保さんが中国で取材した女性の帰国後の聞き書きをしたり、当時の静岡版連載記事をパネルにしたりして関わりがあったわけですが、記者の名をはっきりと意識したのは昨年4月から今年9月まで大久保さんが執筆を担当した名コラム「ザ・コラム」だったそうです。「この人の話を聞きたい」とメンバーの気持ちがまとまりました。
個人史から時代をみる研究会の活動は、記録するという意味合いで大久保さんの仕事と重なります。次回12月10日の女性史研究者平井和子さんのお話も楽しみです。

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快晴の日、初冬の青空に映える富士山(女性会館から)

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