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「何を怖れる フェミニズムを生きた女たち」試写とトーク会報告

可憐な青紫のガクアジサイ、房状に咲く白いカシワバアジサイ。通勤路沿いの塀越しに、さまざまな色、形のアジサイが目を楽しませてくれます。

今回は、先月末に開催したドキュメンタリー映画「何を怖れる フェミニズムを生きた女たち」の試写と松井久子監督のトークの会のご報告です。指定管理者として女性会館の企画運営を担っている私ども「NPO法人男女共同参画フォーラムしずおか」の10周年記念の催しでした(NPO法人WANとの共催)。

映画は1970年代初頭、日本でウーマン・リブ運動が始まったころ、批判や攻撃を受けてもひるまずフェミニズムを闘った女性14人の現在のインタビューを中心に構成されています。私も片隅で鑑賞させてもらいました。話し上手な樋口恵子さん、上野千鶴子さんはもちろん、ウーマン・リブの先導役を果たした鍼灸師の田中美津さん、沖縄で基地問題、女性の人権などをテーマに活動を続ける高里鈴代さん、投稿誌「わいふ」の編集長を長く務めた田中喜美子さんら、圧倒的な言葉の渦に引き込まれ、いつの間にか元気づけられていました。

ホールを埋めた参加者は学生から90歳近い方まで約180人。男性が20人近くいらしたでしょうか。意外にも時折、笑い声が起こり、挿入された昔の映像に「あっ」と声をあげる同世代の人も。たくさんの方が残って松井監督のトークに耳を傾けてくださり、フェミニズムとは無縁の人生を生きてきた監督が制作に至った経緯から質問者とのやり取りへ、温かな雰囲気の中で終了することができました。

早速、インタビューを活字化した同名の書籍を購入。各人の個性が際立って映画とはまた異なる魅力があります。トークの中でも強調されていた「フェミニズムこそ、女たちが多様性を認め合い、つながり合うための思想である」という一節が心にしみました。

※自主上映会の問い合わせは、「何を怖れる」HPから。


トークの会で質問に答える松井久子監督(5月30日、静岡市女性会館アイセル21)

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