静岡市の秋を彩るビッグイベント、大道芸ワールドカップを週末に控えた29日、女性会館から程近い大学で出前講座を実施しました。講師は、婚活ブームの火付け役となった『「婚活」時代』の共著者で、少子化ジャーナリスト、作家の白河桃子さんです。 白河さんは柔らかな口調で、しかしきっぱりと「働き続けることが結婚の早道。仕事は人生のリスクヘッジです」と学生に語りかけます。なんだか、婚活の逆説のように聞こえるかもしれません。いえいえ、親世代が乗ってきた人生のベルトコンベア(例:結婚⇒専業主婦⇒子育て⇒パート)はもはや存在せず、男性の収入に依存する「昭和結婚」の幻想が若者を結婚から遠ざけるのだそうです。論旨は明快、説得力があります。 卵子や妊娠に関して授かりやすい時期があることを紹介しながら、パートナーを上手に選び、若いうちに結婚、周囲の協力を得て夫婦で子育てをし、緩急をつけながら仕事を続ける―そんなライフプランニングを提案してくれました。「大人だから働くことは当たり前。自分の食い扶持は自分で稼ぐ“自活女子”を目指しましょう。その土台の上に結婚や出産があります」。 風邪をおして来てくださった白河さんに感謝。もっともっとたくさんの学生に聞いてほしかったなあ。